事業承継

事業承継における「不動産の承継」について

 事業承継を進める際、会社が事業で使用している不動産や会社が所有する不動産についての取扱いは重要な課題の一つです。

 不動産は事業運営や資産管理に大きく関与しており、その承継方法次第では、税負担や事業の継続性に大きな影響を与えます。

不動産の承継方法

個人所有の不動産の承継

 現経営者など個人が所有している不動産を後継者や会社に移転する場合、売買や贈与などで承継させることが一般的です。特に贈与をする場合は税負担が大きくなることが多いので、特例や控除などを活用することを検討します。

 それ以外にも賃貸や信託を活用することにより、自社株評価や収益の配分など事業承継を計画的に進めることが効果的です。

法人所有の不動産の承継

 法人所有の不動産については、会社の株式を後継者に承継させることが一般的ですので、不動産そのものの所有権移転は発生しません。

 不動産の価値が自社株評価に反映されるため、自社株の評価額を引き下げるという内容が事業承継計画であれば、その対策は必要になります。

分社化による承継

 会社分割などで、分社化し事業承継をする場合に、特定の事業資産や不動産を効率的に承継させることができます。

 特に会社を分けて、別々の後継者への事業承継をする際は、会社分割を活用することにより、円滑な承継を実現することができます。

この記事を担当した司法書士

司法書士の村井です。
経歴

2006年 司法書士試験合格
2006年 名古屋の大手司法書士法人勤務
2007年 簡易裁判所訴訟代理権認定試験合格
2010年 司法書士村井事務所 開設

2022年 司法書士法人One Succession設立

所属

愛知県司法書士会 名古屋中央支部所属(会員番号第1470号)

簡易裁判所訴訟代理権 認定司法書士(認定番号第718044号)

公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート 会員

公益社団法人名古屋中法人会 青年部 理事

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